自作ゲーミングPCにおいて需要な役割のGPU(グラフィックボード、以下グラボ)
主に画像と映像処理を行い、3Dゲームや映像編集で活躍。
高性能なグラボほど美しいグラフィックと高解像度で描写でき、滑らかな映像を可能にします。
3Dゲームで快適さを求めるなら、高性能なグラボは必須。
とはいえ数多くあるグラボのため、何を買えば良いか迷ってしまうもの。
そこで本記事では自作ゲーミングPCにおけるグラボの選び方を中心に、おすすめ7選を紹介します。
PCに詳しくない人でも分かるように丁寧に紹介していきます
おすすめグラボを今すぐ知りたい人は下記を確認してください。
GPU | 特徴 | グラフィック (Time Spyスコア) | メモリ | 電力 | 参考価格 | |
MSI GeForce RTX4060 VENTUS 2X OC | ミドルクラスの定番 グラボ ゲームも動画編集もできる | 10,339 | 8GB | 115W | 約50,000円 | |
PNY GeForce RTX4070 VERTO STANDARD | WQHD環境に最適 フルHDでは高いフレームレートで遊べる | 17214 | 12GB | 200W | 約90,000円 | |
AsRock Radeon RX7600CL-8GO | AMDのミドルクラスグラボ フルHDに最適で安価に買える | 11,448 | 8GB | 165W | 約42,000円 | |
ASUS GeForce RTX4080 ROG-STRIX-O16G | ゲームにおいて最高の環境を作れる 4Kやレイトレーシングで活躍 | 28,098 | 16GB | 350W | 約235,000円 | |
POWERCOLOR Radeon RX7900XTX Red Devil 24GE/OC | AMDのハイエンドグラボ 4K環境でも遊べる | 28,062 | 16GB | 225W | 約190,000円 | |
ASUS GeForce RTX4090 ROG-STRIX 24G-GAMING | NVIDIAのハイエンドグラボ 4Kやレイトレーシングを使用してもフレームレートが安定 | 36,298 | 24GB | 450W | 約350,000円 | |
Intel Arc A770 | Intelの純正グラボ ミドルクラスの性能がありフルHD環境向け | 17,214 | 16GB | 225W | 約55,000円 | |
玄人志向 GTX1650 D6-E4GB/DF2 | エントリークラスのグラボ 画質調整でだいたいのゲームができる | 3,336 | 4GB | 75W | 約20,000円 |
- グラボの種類
- グラボの選び方
- 自作ゲーミングPCにおすすめのグラボ
- ミドルクラスの定番モデル|MSI GeForce RTX4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
- ゲーム配信したい人向け|PNY GeForce RTX4070 VERTO STANDARD DUAL FAN
- フルHDでFPSゲームをしたい|AsRock Radeon RX7600 CL-8GO
- 4Kでゲームができる最高スペック|ASUS GeForce RTX4080 ROG-STRIX-O16G-WHITE
- コスパに優れたハイエンドグラボ|POWERCOLOR Radeon RX7900XTX Red Devil 24GE/OC
- やりたいことを可能にするグラボ|ASUS RTX4090 ROG-STRIX 24G-GAMING
- Intelの純正グラボ|Intel Arc A770
- コスパ重視の激安モデル|玄人志向 GTX1650 D6-E4GB/DF2
- グラボについてよくある質問
- 自作ゲーミングPCにおすすめのグラボまとめ
グラボの種類
グラボはNVIDIA社、AMD社、Intel社の3メーカーで発売しています。
ここではそれぞれのメーカー別に紹介します。
NVIDIA GeForce
NVIDIA社はGeForce RTX40シリーズを展開しています。
第3世代アーキテクチャ「Lovelace」を採用しているためレイトレーシングやAiに優れた特徴があります。
RTX40シリーズはDLSS3.0と呼ばれるAi技術による高画質のままフレームレートを上げる機能があるため、負荷が高いゲームでも安定。
レイトレーシングにも対応しているため、光の反射や屈折をリアルタイムで表現します。
そのため光の挙動を再現でき、まるで現実のようなリアルなバーチャル世界を体感できます。
RTX40シリーズのラインナップは以下のとおり。
GPU | CUDAコア | ブーストクロック | メモリ | 参考価格 |
RTX4090 | 16384 | 2.52GHz | 24GB | 約30万円 |
RTX4080 | 9728 | 2.51GHz | 16GB | 約20万円 |
RTX4070Ti | 7680 | 2.61GHz | 12GB | 約13万円 |
RTX4070 | 5888 | 2.48GHz | 12GB | 約10万円 |
RTX4060Ti | 4352 | 2.54GHz | 16GB | 約7万円 |
RTX4060 | 3072 | 2.46GHz | 8GB | 約5万円 |
※2023年8月現在RTX40シリーズが主流のためRTX30シリーズは割愛
RTX40シリーズは数字が大きい方が性能が高くなります。
また、Tiがつくグラボは消費電力が高く性能が高いモデルとなりますが、数字を超すことはできません。
RTX4070Tiであれば、4070以上4080未満となります。
RTX40シリーズはこんな人におすすめ
RTX40シリーズは以下の人におすすめです。
- 最新のゲームを最高設定で遊びたい人
- FPSゲームで高スコアを狙いたい人
- ゲーム以外にも動画編集などクリエイティブ制作をしたい人
RTX40シリーズは高いグラフィック性能があるため、スト6のような次世代のゲームを遊びたい人におすすめ。
また、DLSS3.0搭載のため、FPSゲームをガチで遊びたい人にもぴったり。
RTX40シリーズはNVIDIA Studioプログラムにより、動画編集ソフトの様々な機能が高速化されます。
ソフトウェアの最適化、ドライバーの提供などAi技術を用いてサポートしてくれるのでクリエイティブ制作をしたい人にもおすすめです。
ゲームもクリエイティブ制作もどちらも妥協したくない人におすすめ
AMD Radeon
AMD社はRadeon RXシリーズのグラボを展開しています。
最新RadeonはRDNA3アーキテクチャを採用しており、ゲームパフォーマンスと電力効率に優れています。
RadeonにもRTX40シリーズのDLSSのようにフレームレートを向上させるFSR機能を搭載。
AMDのFSRはRTX40シリーズDLSSに使われるような専用のハードウェアではなく、ドライバで設定するため、NVIDIA社やIntel社など他社のグラボでも動作できます。
Radeon RXシリーズは以下のとおり。
グラボ | CUDAコア | ブーストクロック | メモリ | 価格 |
Radeon RX7900XTX | 6144 | 2.5GHz | 24GB | 約19万円 |
Radeon RX7900XT | 5376 | 2.4GHz | 20GB | 約15万円 |
Radeon RX6950XT | 5120 | 2.25GHz | 18GB | 約15万円 |
Radeon RX6800XT | 3480 | 2.25GHz | 16GB | 約10万円 |
Radeon RX6700XT | 2560 | 2.58GHz | 12GB | 約6万円 |
Radeon RX7600XT | 2048 | 2.66GHz | 8GB | 約5万円 |
Radeonシリーズは最新のRDNA3を搭載したRX7000シリーズと、RDNA2を搭載したRX6000シリーズがあります。
RX7000シリーズの方が性能が高く、2023年8月現在RX7000シリーズは3モデルがラインナップ。
RTXシリーズ同様に数字が大きくなるほど性能と価格が上がり、XTがつくモデルは性能が高くなります。
2023年9月にRX7800XTとRX7700XTが発売予定となっていますので、最新の情報を待ちましょう。
Radeon RXシリーズはこんな人におすすめ
Radeonは以下の人におすすめです。
- AMDのCPUを使用している人
- 価格を抑えたい人
- 鮮明な映像を楽しみたい人
Radeonはコスパを求める人におすすめです。
ハイエンドモデルのRadeon RX7900XTXは約18万円前後で買えますが、GeForce RTX4090は約30万円前後。
Radeonは消費電力も低くいため発熱も抑えられるため、価格重視でPCを組めます。
またRadeonは赤が強く表現されるため、発色は鮮明に感じます。
映画鑑賞や配色にこだわって動画編集がしたい人にもおすすめです。
GeForceとRadeonの違い
GeForceとRadeonの違いは主に以下のとおり。
- ゲーム目的ならRTX40シリーズの方が性能が高い
- 価格はRadeonが安い
- 動画編集はアプリに依存するが発色はRadeonの方が鮮やか
単純にゲーム目的ならGeForceが性能が高いです。
レイトレーシングはGeForceが性能が高く、DLSSとFSRを比較するとDLSSの方がフレームレートは向上。
Radeonは価格が安く、消費電力も低い設定のモデルが多いため、コストパフォーマンスが高いです。
動画編集は以前はコア数が多いRadeonが有利とされていましたが、最新のグラボは両社ともコア数が多いため、アプリに依存します。
Radeonは発色が鮮明のため、色にこだわりたい人はRadeonがおすすめです。
Intel Arc
ArcはIntel社から販売されたグラボです。
XeHPGアーキテクチャを採用しており、Ai機能を備えたXe-コアを搭載。
PCIExpress機能「Resizeble BAR」に対応しているため、CPUがグラボのメモリ全体にフルアクセスできるため、グラボの描写パフォーマンスを大幅に引き出せます。
Intel社のCPUと相性が良く、スマートアクセスメモリ、インテル・ディープ・リンクといった独自技術の利用が可能。
これによりCPUとGPUがメモリを共有、また処理負荷を分散することでパフォーマンスの向上します。
Intel Arcシリーズは以下のとおり
GPU | CUDAコア | ブーストクロック | メモリ | 価格 |
Arc A770 | 4096 | 1.8GHz | 8GBまたは16GB | 約6万円 |
Arc A750 | 3584 | 1.8GHz | 8GBまたは16GB | 約5万円 |
Arc A380 | 1024 | 1.5GHz | 6GB | 約3万円 |
2023年8月現在、Intel ArcはA700シリーズが4機種、A300シリーズは1機種の3モデルがラインナップ。
最上位モデルはA770となり。ミドルクラスに位置。
A770とA750は共にメモリが8GBと16GBの2種を展開しています。
性能が高い方を求めるなら16GBを選びましょう。
グラボの選び方
グラボの選び方について紹介します。
予算で決める
グラボはゲーミングPCにおいて最重要パーツになるため予算決めの際には優先的に決めておきましょう。
- フルHDで遊びたい→5万~10万円
- 4K環境を作りたい→15万円~20万円
- とりあえず安く抑えたい→2万円~4万円
フルHDで遊びたい人は予算5万円から10万円のミドルクラス(RTX4060やRTX4070)がおすすめです。
ゲームや動画編集を4K高画質でしたい人は10万円以上のハイエンドがおすすめ。
RTX4080またはRadeon RX7900あたりになりますが、もっと上を目指したい人は30万円台のRTX4090になります。
しかし、高性能グラボのため4Kに興味がない人はオーバースペックになりますのでよく調べてから買いましょう。
とりあえずゲーミングPCを安く組みたい人はGTX1650のようなエントリークラスのグラボがおすすめです。
4Kは厳しいですが、タイトルによってはフルHD高画質で60fps以上出せます。
迷ったらミドルクラスを選ぶと大体のことはできます
ゲームの推奨スペックに合わせる
PCゲームには必要スペックと推奨スペックが記載されています。
遊びたいゲームがある場合は推奨スペックをクリアしたグラボを選びましょう。
表記をみても分からない人は、ミドルクラスのグラボを選んでおけば大体のゲームを遊べます。
ゲーム配信を考えている人はRTX4070のようなミドルハイクラスを選べば品質を落とさずに配信できます。
レイトレーシングを使用したいならハイエンドを選びましょう
CPUとのバランスで決める
グラボは重要項目ですが、CPUとのバランスも大切です。
例えばハイクラスのRTX4080に対してミドルクラスのCore i5だと、グラボの性能を引き出せない「ボトルネック」になることがあるからです。
グラボ用途によりますが、ミドルクラスのグラボならミドルクラスのCPUを合わせるのがおすすめです。
- RTX4060ならCore i5
- RTX4070またはRTX4080ならCore i7
- RTX4090ならCore i9
もちろん予算に応じてCPUのグレードをひとつ落としてもゲームを遊ぶ際は問題ありません。
自作PCでCPUの選び方についてもっと詳しく知りたい人は自作ゲーミングPCにおすすめのCPUを紹介で詳しく解説していますので、参考にしてください。
自作ゲーミングPCにおすすめのグラボ
自作ゲーミングPCでおすすめのグラボを7つ紹介します。
- ミドルクラスの定番モデル|MSI GeForce RTX4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
- ゲーム配信したい人向け|PNY GeForce RTX4070 VERTO STANDARD DUAL FAN
- フルHDでFPSゲームをしたい|AsRock Radeon RX7600 CL-8GO
- 4Kでゲームができる最高スペック|ASUS GeForce RTX4080 ROG-STRIX-O16G-WHITE
- コスパに優れたハイエンドグラボ|POWERCOLOR Radeon RX7900XTX Red Devil 24GE/OC
- やりたいことを可能にするグラボ|ASUS RTX4090 ROG-STRIX 24G-GAMING
- Intelの純正グラボ|Intel Arc A770
- コスパ重視の激安モデル|玄人志向 GTX1650 D6-E4GB/DF2
ミドルクラスの定番モデル|MSI GeForce RTX4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
クラス | ミドルクラス |
サイズ | 19.9×12×4.1cm |
Time Spyスコア | 10339 |
メモリ(VRAM) | 8GB |
消費電力 | 115W |
補助電源 | 1×8ピン |
価格 | 約50,000円 |
- ミドルクラス
- フルHD環境でゲームがしたい人向け
- 動画編集もできる
RTX4060はNVIDIAの最新世代のグラボでAda Lovelaceアーキテクチャを採用。
先代のRTX3060と比べて約10%から15%性能が高く、最新のゲームを遊べます。
レイトレーシングやDLSSに対応しているため、美しく滑らかな映像を体験できます。
とはいえ4Kで遊ぶには性能が足りないため、重いゲームをする際には画質設定が必要。
消費電力115Wと少ないため、コスパが良いグラボです。
迷ったらコレ!なモデルです
ゲーム配信したい人向け|PNY GeForce RTX4070 VERTO STANDARD DUAL FAN
クラス | ミドルエンドクラス |
サイズ | 24.7×12×4.1cm |
Time Spyスコア | 17214 |
メモリ(VRAM) | 12GB |
消費電力 | 115W |
補助電源 | 1×8ピン |
価格 | 約90,000円 |
- フルHD高画質またはWQHD環境でゲームをしたい人向け
- 先代ハイスペックGPU RTX3080と同等の性能
- ゲーム配信や動画編集にも使える
省電力ながらハイパフォーマンス性能を持つRTX4070。
ミドルエンドクラスに位置しながらも先代ハイスペックグラボRTX3080と同等の性能を持ちます。
PNYのRTX4070は2連ファンでコンパクト。
選ぶケースの幅の広がりますので自作PCにおすすめ。
デメリットはメモリバス帯域が狭い(メモリとのやりとりが遅い)ことがありますが、グラフィック性能の恩恵の方が多いでしょう。
WQHDで遊びたい人はモニターもWQHDに対応したものを選びましょう
フルHDでFPSゲームをしたい|AsRock Radeon RX7600 CL-8GO
クラス | ミドルクラス |
サイズ | 26.9×13.8×4cm |
Time Spyスコア | 11,448 |
メモリ(VRAM) | 8GB |
消費電力 | 165W |
補助電源 | 1×8ピン |
価格 | 約42,000円 |
- フルHD環境でゲームをしたい人向け
- 価格を抑えつつもフレームレートが出せる
- AV1エンコード対応で動画編集も可能
AMDの最新RDNA3アーキテクチャを採用したRadeon RX7600。
5万円を切る価格ながら、フルHDで高いフレームレートを出せます。
Apexなら150fps以上で遊べるため、コスパが良いグラボです。
AsRock Radeon RX7600 CL-8GOは2連ファンで1Kgを切る重さのため、扱いやすい上に冷却効率もアップ。
4K、WQHDでは画質設定は必要ですが、価格以上のパフォーマンスを発揮します。
コスト以上のパフォーマンスを発揮!
4Kでゲームができる最高スペック|ASUS GeForce RTX4080 ROG-STRIX-O16G-WHITE
クラス | ハイスペック |
サイズ | 42.9×22.7×12.8cm |
Time Spyスコア | 28,098 |
メモリ(VRAM) | 16GB |
消費電力 | 350W |
補助電源 | 1×16ピン |
価格 | 約235,000円 |
- 4Kでゲームをしたい人向け
- プロレベルでFPSゲームを遊べる
- 4K高画質で動画編集ができる
4Kや8Kの解像度にも対応するRTX4080。
DLSS3.0機能を使用することでレイトレーシングをオンにしても高いフレームレートで安定、サイバーパンクでは画質ウルトラでも60fp以上で安定します。
ROG-STRIXは3連ファンで23%増のエアフローを実現。
サイズは大きくて3Kgを超える重量ですが、レイトレーシングを存分に遊べます。
白い塗装もカッコ良く、スタイリッシュな自作ゲーミングPCを組みたい人におすすめです。
見た目もカッコよく性能もバツグンのグラボです!
コスパに優れたハイエンドグラボ|POWERCOLOR Radeon RX7900XTX Red Devil 24GE/OC
クラス | ハイエンド |
サイズ | 44.5×28.4×15.9cm |
Time Spyスコア | 13,487 |
メモリ(VRAM) | 16GB |
消費電力 | 225W |
補助電源 | 3×8ピン |
価格 | 約190,000円 |
- 次世代ゲームも高画質で遊べる
- 20万円を切る価格でハイエンドグラボが買える
- 4K・8K環境でも遊べる
AMDのハイエンドグラボRadeon RX7900XTX。
20万円を切る価格ながら4Kや8Kにも対応するコスパが良いグラボです。
サイバーパンク2077を4Kウルトラでも60fps以上で遊べますが、レイトレーシングを使用すると30fpsに届きません。
レイトレを使う際にはFRSを活用すると60fpsを越えて遊べます。
POWERCOLOR Red Devil 24GE/OCは3連ファンを採用しているため冷却性が強く、赤いライティングがカッコ良く演出します。
コスパが良いハイエンドグラボです
やりたいことを可能にするグラボ|ASUS RTX4090 ROG-STRIX 24G-GAMING
クラス | ハイエンド |
サイズ | 48×28.5×18.5cm |
Time Spyスコア | 36,298 |
メモリ(VRAM) | 24GB |
消費電力 | 450W |
補助電源 | 4×8ピン |
価格 | 約350,000円 |
- 次世代ゲームも高画質で遊べる
- プロレベルでゲームも動画編集もできる
- 4K・8K環境でも遊べる
NVIDIA GeForce RTX40シリーズのハイエンドモデルのRTX4090。
先代ハイエンドRTX3090Tiよりも10%から15%性能が高く、レイトレーシングやDLSSなど驚異的な処理性能を誇ります。
その他4Kで動画編集や3Dレンダリングなどクリエイティブ制作においても高い映像処理能力が活躍。
ASUS ROG-STRIX RTX4090-24G-GAMINGはオリジナルファンモデルの中でも最大級の大きさのため、ケースはミドルタワー以上を選びましょう。
30万円を超える上に消費電力が450Wとランニングコストも高いRTX4090ですが、価格以上の性能があります。
とはいえ4Kに興味がない人にはオーバースペックなので、4Kでゲームも動画編集もしたい人におすすめのグラボです。
ゲームも作業もプロレベルに対応できるグラボです
Intelの純正グラボ|Intel Arc A770
クラス | ミドルクラス |
サイズ | 26.7×13.4×5.2cm |
Time Spyスコア | 17214 |
メモリ(VRAM) | 16GB |
TDP | 115W |
補助電源 | 1×8ピン+1×6ピン |
価格 | 約55,000円 |
- フルHD環境におすすめ
- 最新DirectX12に最適化
- レイトレーシングにも対応
ミドルクラスのIntel純正グラボArc A770。
RTX3060よりも性能が高く、最新DirectX12に最適化。
フォートナイトをフルHD DirectX12でプレイすると、平均300fps以上で遊べます。
レイトレーシング性能も高く、NVIDIAのDLSSのようなアップスケーリング機能「XeSS」も完備。
注意点はResizable BARの設定を有効化しないとフレームレートが伸びません。
さらにIntel第10世代以降、Ryzeb3000シリーズ以降のチップセットが必要です。
最新のCPUを使っているならコスパが良いグラボといえます
コスパ重視の激安モデル|玄人志向 GTX1650 D6-E4GB/DF2
クラス | エントリークラス |
サイズ | 36.6×24×7.6cm |
Time Spyスコア | 3,336 |
メモリ(VRAM) | 4GB |
TDP | 75W |
補助電源 | 1×6ピン |
価格 | 約20,000円 |
- エントリーグラボの定番
- 画質設定を下げればフォートナイトで200fpsだせる
- NVEnc技術で動画編集もできる
NVIDIA GTXシリーズで最も安く買えるGTX1650。
GTXシリーズはRTXシリーズと比べるとレイトレーシングに非対応モデルですが、高いグラフィック性能があり、GTX1650はフルHD環境におすすめのグラボです。
フォートナイトでは低画質設定で300fps、最高画質でも60fpsで遊べます。
とにかく価格を抑えたい人や、軽いゲームを遊ぶ人におすすめです。
GTX1650はSTEAMでシェア№1グラボです!
グラボについてよくある質問
グラボに関してよくある質問に答えます。
グラボの交換方法は?
グラボの交換方法は以下の手順で行います。
- ケースを開ける
- 現在使用しているブラボの補助電源を引き抜く
- マザーボードPCIEスロットのロックを解除
- グラボを抜く
- 新しいグラボを取り付ける
簡単にいうと、現在使用しているグラボを引き抜き、新しいグラボを取り付けるだけです。
注意点は古いグラボを抜く前にPCの電源をオフにする、グラボの抜き差しは垂直に行うといったところ。
より詳しくしりたい人は下記のような動画をみながら作業すると安心です。
故障につながるため力任せはやめましょう!
外付けできる?
ノートPC向けになりますが、グラボを使いたい時はGPUBOXを使用することで外付けが可能です。
メリットは接続が楽、ノートPCに熱がこもりにくい。
デメリットは金額が高い、対応ノートPCが限定される、といったところ。
グラボ+GPUBOXになるためコストは高くなり、更にthunderbolt3または4規格に対応したノートPCが必要になります。
とはいえゲーミングノートPCであってもグラボの交換はほぼ無理なため、GPUの交換で最新のゲームが遊べるメリットは大きい。
おすすめはSPARKLE TBX-240FUがコンパクト設計でおすすめです。
中古でも大丈夫?
グラボはできるなら新品をおすすめします。
理由はマイニングブームにより酷使されたグラボだと寿命が短いからです。
そもそもマイニングは24時間365日フル稼働していることが多いため、長時間高温にさらされます。
基盤や半田にダメージが蓄積されていますが、初心者には見分け方が難しいでしょう。
とはいえ安く買えるメリットは大きいため、中古グラボを買うならパソコン工房やドスパラなどPCショップから買うことをおすすめします。
グラボはアップデート必要?
グラボは定期的にドライバのアップデートを行いましょう。
アップイデートとはグラボに関するドライバ、またはファームウェアの更新です。
更新すると不具合の改善や最新のゲームに対応できるようになります。
セキュリティ面も向上されるため、よほどのことがない限りはアップデートすることをおすすめします。
一部オンラインゲームなどでサーバー側とドライバのバージョンが一致しないトラブルがある時は、バックアップをとることで元の状態に戻せます。
アップデート前に古いドライバをダウンロードしておくのも有りです
自作ゲーミングPCにおすすめのグラボまとめ
本記事では自作ゲーミングPCにおすすめのグラボを紹介しました。
グラボはゲーミングPCにおいてメインパーツなので慎重に選びたいもの。
ゲームや動画制作でフルHDならRTX4060、WQHDならRTX4070、4KならERX4080、といったように目安を付けると目的が分かりやすいですよ。
RTX4090は高額グラボであること、また4Kに興味がない人はオーバースペックになりますので注意してください。
予算を落としてもハイエンドにこだわりたい人はRadeon RX7900XTXがおすすめ。
画質にこだわらないならGTX1650でとりあえず組むのも有りですね。
子供用に組みたいという人はゲームも制作も幅広く使用できるRTX4060やRadeon RX7600がフルHDで高い性能を発揮するためおすすめです。
また、本記事では自作ゲーミングPCに必要なパーツの選び方を予算別に紹介していますので参考にしてください。