全世界で20%超えの年成長率にも上がったe-スポーツ市場。
e-スポーツという言葉も馴染んできた昨今、気になるのがゲーミングPC。
物価の上昇や為替の影響でPCパーツの値段は上がっていますが、なるべくなら価格は抑えたいですよね?
そこで本記事ではAmazonを使用して5万円台で組める自作ゲーミングPCの構成について紹介します。
安く組みたい人は参考にしてください
5万円台で組める自作ゲーミングPCの構成
Amazonで5万円台で組める自作ゲーミングPCの構成です。
パーツ | 製品名 | 特徴 | 金額 |
CPU | AMD Ryzen5 4500 | ミドルクラスに最適 | 12,480円 |
マザーボード | ASUS PRIME A520M-E | TSP65WまでのCPIにおすすめ | 8,054円 |
GPU | 玄人志向 GTX1650 4GB | フルHDで高フレームレート | 20,000円 |
メモリ | Team DDR4 3200 Elite Plus | ヒートシンク付で冷却性アップ | 4,780円 |
ストレージ | Crucial P3 500GB | Gen3 最大3500MB/秒 | 3,900円 |
電源ユニット | Thrmaltake SMART 500W | 80PLUS STANDARD | 6,102円 |
PCケース | ZALMAN T8 | ミドルタワー | 3,608円 |
金額合計 | 58,924円 |
CPU|AMD Ryzen5 4500
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド |
ソケット | AM4 |
定格周波数 | 3.6GHz |
最大周波数 | 4.1GHz |
TDP | 65W |
キャッシュ | 8MB |
対応メモリ | DDR4-3200 |
価格 | 12,480円 |
- エントリーモデルながら6コア12スレッドで動作
- TDP65Wを省電力
- 最大ブーストクロック4.1GHzまで出せる
Ryzen5 4500はZen2アーキテクチャを採用した第3世代Ryzenです。
エントリーモデルながら6コア12スレッドで動作。
Cinebench R23ではマルチタスクスコアが9016pt、シングルタスクスコアが1204pt、とコスパが良いCPUです。
ゲーム目的であればフルHD60fpsで安定するでしょう。
CPUについてもっと詳しく知りたい人は自作ゲーミングPCにおすすめのCPUを紹介で詳しく紹介していますので参考にしてください。
安価でも十分ゲームを遊べます
マザーボード|ASUS PRIME A520M-E
ブランド | ASUS |
フォームファクタ(規格) | Micro ATX |
チップセット/ソケット | AMD A520/AM4 |
メモリタイプ | DDR4 2スロット(最大64GB) |
グラフィック出力 | D-sub DVI-D HDMI |
PCIE | 1× 16(Gen3)、1×1(Gen2) |
M.2 | 1UltraM.2(Gen3×4+SATA3) |
USB | 6×USB3.2 Gen1 |
価格 | 8,054円 |
- Ryzen対応のコスパモデル
- PCIE3.0に対応
- 発熱が少なく静音性が高い
第3・第4シリーズのRyzenに対応したA520チップセットマザーボード。
B550やX670マザーボードと比べて安価に買えるマザーボードです。
メリットはコストパフォーマンスに優れており、Ryzen4500や5500の組み合わせで安くPCを組めます。
またMicro ATX規格のため小型ケースでも収まり、USB3.2 Gen2にも対応。
デメリットはPCIE4.0に非対応やオーバークロックが出来ないといったことがありますが、この価格帯では特に重要ではないでしょう。
とにかく安く組みたい!という人におすすめです
GPU|玄人志向 GTX1650
ブランド | 玄人志向 |
サイズ | 36.6×24×7.6cm |
Time Spyスコア | 3,336 |
メモリ(VRAM) | 4GB |
TDP | 75W |
補助電源 | 1×6ピン |
価格 | 20,000円 |
- NVIDIA GTX16シリーズのエントリーモデル
- 20,000円台で安く買える
- 画質調で大体のゲームが遊べる
GTX1650は20,000円台で買えるエントリークラスのGPUです。
エントリークラスながらApexやフォートナイトといった人気タイトルでは、フルHD高画質設定で60fps以上で安定。
重いタイトルのサイバーパンクはフルHD低画質でも60fpsを下回るシーンが多いため、60fpsで安定させたい人はAMDのFSR機能を使用すると60fps前後出せます。
フルHD環境に適しているため、WQHDや4K環境では性能不足。
画質を求めるならもっと性能が高いGPUを選びましょう。
グラボについてもっと知りたい人は自作ゲーミングPCにおすすめのGPUで詳しく紹介していますので、参考にしてください。
メモリ|Team DDR4 3200 Elite Plus
ブランド | Team |
メモリサイズ | 8GB×2枚 |
RAMメモリ | DDR4 |
速度 | 3200MHz |
価格 | 4,780円 |
- 赤いヒートシンクがカッコ良い
- 安価に16GBを揃えられる
- 3200MHz高速クロックで動作
Team DDR4 3200 Elite PlusはDDR4規格の高速メモリです。
最大3,200MHzのクロックで動作し、データ転送帯域幅は25600MB/s。
5,000円を切る価格でこの速度ならゲームに支障がありません。
赤いヒートシンクにより冷却性能も上がるため、高負荷な作業でも快適に動作します。
赤いヒートシンクがカッコ良いです!
ストレージ|Crucial P3 500GB
ブランド | Crucial |
容量 | 500GB |
インターフェース | PCIE3.0 NVMe M.2 |
読み取り速度 | 最大3500MB/秒 |
価格 | 3,900円 |
- PCIE3.0(Geb3)対応
- 最大読込速度3500MB/sと高速
- 安心のブランドのSSD
Crucial P3 500GBはM.2規格のSSDです。
PCIE3.0に対応しているため、最大3500MB/sで読み込めます。
500GBの容量であれば5,000円を切る価格で販売。
メーカー保証が5年と長く、有名ブランドの安心感もあります。
品質が高いSSDです
電源ユニット|Thrmaltake SMART 500W
ブランド | Thrmaltake |
規格 | ATX |
ワット数 | 500W |
変換効率 | 80PLUS STANDARD |
冷却方法 | 空冷 |
価格 | 6,102円 |
- 安価に買える電源ユニット
- 80PLUS STANDARD認定
- ケーブル直付けタイプ
Thrmaltakeから発売されたATX電源SMART 500W。
80PLUS STANDARD認定を取得し、ケーブル直付けタイプを採用。
冷却ファンは最大1,800rpmまで対応しつつも、120mm静音ファンを搭載しています。
電源の負荷に応じて回転数を制御するインテリジェントPRMコントロールに対応しているため、低回転時でも最適なエアフローを実現。
低コストとパフォーマンスの両方を兼ね揃えた電源ユニットです。
GPUにもよりますがミドルクラスまでなら500W電源でいけます
PCケース|ZALMAN T8
ブランド | ZALMAN |
マザーボードの互換性 | ATX、Micro ATX、mini ITX |
サイズ | 幅200mm×高さ423mm×奥行394.5mm |
付属ケースファン | 背面120mmファン×1 |
搭載可能ファン | 前面:140/120mm×2 背面:120mm×1 側面:120mm×1 |
重さ | 約2.6Kg |
I/Oポート | USB3.0×1、USB2.0×2、マイク、ヘッドホン、LEDコントロールボタン |
価格 | 3,608円 |
- 3000円台で買えるゲーミングPCケース
- ATX規格ながらコンパクト設計
- フロント下部にRGB LEDを搭載
ZALMAN T8はATX対応ケースながらコンパクト設計のPCケースです。
Micro ATXやmini ITXにも対応しているため、ゆったりと組めます。
フロント下部にはRGB LEDが搭載しており、ゲーミングらしさを演出。
安価モデルながら背面に120mmファンを搭載し、フロントには別売ですが簡易水冷240mmまで対応しています。
裏配線スペースもあるため、初めて組む人でも安心して組めます。
見た目とバランスが良いPCケースです
1.8万円増やすとミドルクラスの性能にアップグレードできる
Amazonで5万円台で組める自作ゲーミングPCを紹介しましたが、あと1.8万円予算を増やすことでミドルクラスへグレードアップできます。
変更項目は以下2点
トータルで77,113円に予算は上がりますが、ミドルクラスの性能があるため、フルHD高画質でゲームを遊べます。
+6500円|CPUをRyzen5 5600に変更
CPUの予算を6,000円増やし19,172円の予算でRyzen5 5600を選択肢に入れられます。
Ryzen5 4500とRyzen5 5600の違いは以下のとおり
Ryzen5 4500 | Ryzen5 5600 | |
アーキテクチャ | Zen2 | Zen3 |
L3キャッシュ | 8MB | 32MB |
PCIE Express | 3.0 | 4.0 |
価格 | 12,480円 | 19,172円 |
Ryzen5 5600は第4世代Zen3アーキテクチャを採用しているCPUです。
L3キャッシュが32MBと4倍高いため、ゲームやアプリの応答性が向上。
さらにPCIEのバージョンがRyzen 4500は3.0に対し、Ryzen 5600は4.0に対応します。
これによりGPUやSSDなどの転送速度が速くできます。
約20,000円のCPUですが、PCIE3.0と4.0では速度の違いが倍近く違うので高速化したい人におすすめです。
+11497円|GPUをRadeon RX6600に変更
GPUの予算を32,000円に上げるとRadeon RX6600を選択肢に入れられます。
ブランド | ASRock |
サイズ | 26.6×13.2×4.1cm |
Time Spyスコア | 8,155 |
メモリ(VRAM) | 8GB |
TDP | 132W |
補助電源 | 1×6ピン |
価格 | 31,470円 |
Radeon RX6600はミドルクラスのGPUです。
フルHD環境向けのGPUとなり、ApexをフルHD高画質で130fpsで安定。
GTX1650が60fpsとすると、2倍以上の性能があります。
WQHDや4Kでは性能不足は否めませんが、フルHD環境で遊ぶ人には選択肢が増えます。
価格から考えれば十分な性能がありますが、もっと画質にこだわりたい人はRTX3060(4万円台)以上を選びましょう。
BTOメーカーの最安値モデルと比較
BTOメーカーで最安値のゲーミングPCと比較しました。
メーカー | Amazon | パソコン工房 | ツクモ | ドスパラ | マウス |
製品名 | 自作 | LEVEL-M7P5-R43G-EZX | G-GEAR GA5J-B221/B2 | GALLERIA RM5R-G60S | G-Tune DG-A5G1B |
写真 | |||||
性能 | Ryzen5 4500 GTX1650 16GB RAM | Ryzen3 4300G Radeon Graphics 16GB RAM | Core i3 12400 GTX1650 16GB RAM | Ryzen5 4500 GTX1660S 16GB RAM | Ryzen5 4500 GTX1650 16GB RAM |
価格 | 58,924円 | 75,700円 | 99,000円 | 109,980円 | 129,800円 |
BTOメーカーで最安値はパソコン工房で75,700円と高コスパですが、GPUがCPU内蔵グラフィックのため快適さは得られないでしょう。
その他3メーカーは約10万円前後といった価格帯。
しかしながらドスパラはGPUがGTX1660Sのため、フルHD環境で問題なく遊べます。
価格だけの基準であれば、Amazonで安いパーツで組んだ方が安いという結果でした。
しかしながら、Amazonで揃えた場合は自分でパソコンを組まなければいけませんので、作業が苦手な人はBTOメーカーから購入しましょう。
Amazon自作ゲーミングPCまとめ
本記事ではAmazonで格安パーツで組める自作ゲーミングPCの構成について紹介しました。
価格メインでみるならAmazonでパーツを購入して自作する方法が安く済みます。
しかしながら自分で組まなければいけないため、苦手意識がある人はBTOメーカーから購入しましょう。
PCを組む作業が好きな人は1.8万円予算を上げると、ミドルクラスの性能に上がるので是非参考にしてください。
また、本記事では自作ゲーミングPCに必要なパーツの選び方を予算別に紹介していますので参考にしてください。