ゲーミングPCの人口は世界中で増加し、2024年現在も上がり続けています。
eスポーツの普及により、ゲーマーの増加やライブ配信など、高性能なゲーミングPCが人気。
とはいえ急激な円安や、物価の上昇でPCパーツの価格が急騰し、BTOショップで販売さいれているゲーミングPCも価格が高くなっています。
安くそこそこの性能があるゲーミングPCはないのか・・💦
結果からいうと自作であれば、10万円以下でミドルクラスのゲーミングPCが組めます。
そこで本記事では、10万円以下で組める自作ゲーミングPCのパーツ構成について紹介します。
10万円以下で組める自作ゲーミングPCの構成
10万円以下で組める自作ゲーミングPCの構成について紹介します。
パーツ | 製品名 | 価格 |
CPU | AMD Ryzen 5 5500 | 16,450円 |
マザーボード | MSI マザーボードA520M-A PRO | 6,432円 |
GPU | Palit(パリット) GeForce RTX 4060 StormX | 48,380円 |
メモリ | Gigastone デスクトップPC用メモリ DDR4 8GBx2枚 | 4,980円 |
ストレージ | SEKC SSD 512GB NVMe M.2 2280 | 4,552円 |
電源 | MSI MAG A650BNL 80 PLUS BRONZE 650W | 6,987円 |
ケース | Thermaltake Versa H17 | 3,770円 |
OS | Windows11/Windows10共通 日本語版 (Home)DSP版 | 7,500円 |
合計 | 99,051円 |
CPU|AMD Ryzen 5 5500
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド |
ソケット | AM4 |
定格周波数 | 3.6GHz |
最大周波数 | 4.2GHz |
TDP | 65W |
L3キャッシュ | 16MB |
対応メモリ | DDR4-3200 |
PCIE | 3.0 |
価格 | 16,450円 |
Ryzen5 5500はコストパフォーマンスに優れたCPUです。
2022年に発売された廉価モデルですが、2024年現在も圧倒的なコスパから人気のCPU。
デメリットはPCIE3.0のため、最新のGPUのパフォーマンスを100%発揮できません。
とはいえフルHD環境なら十分な速度を出せるので、価格重視で組みたい人におすすめです。
マザーボード|MSI マザーボードA520M-A PRO
ブランド | MSI |
フォームファクタ(規格) | Micro ATX |
チップセット/ソケット | AMD A520/AM4 |
メモリタイプ | DDR4 2スロット(最大64GB) |
インターフェース | LAN HDMI DVI-D USB3.2Gen1×4 USB2.0×2 |
PCIE | 1× 16(Gen3)、1×1(Gen3) |
ストレージ | SATA6 Gbps×4、M.2 32Gbps×1 |
価格 | 6,432円 |
Ryzen5000シリーズに対応したA520M-A PRO。
無駄を省いたマザーボードのため、圧倒的価格で販売。
2024年Amazonでベストセラー1位になるほどの人気モデルで、価格をとにかく抑えたい人におすすめです。
デメリットは価格重視のマザーボードのため、RGB端子・USB-C・さらにFLASH BIOSも非搭載。
Amazonで販売されているモデルはBIOSアップデート済みなので、Ryzen5 5500に対応していますが、他店で購入する場合はよく確認してから購入してください。
安価モデルの定番マザーボードです!
GPU|Palit GeForce RTX 4060 StormX
ブランド | Palit(パリット) |
サイズ | 169.9×123×68mm |
CUDAコア数 | 3,072 |
メモリ(VRAM) | 8GB |
グラフィッククロック / ブーストクロック | 1,830MHz / 2,460MHz |
メモリバス | 128bit |
バスインターフェイス | PCIE4.0 |
モニタ端子 | HDMI2.1×1、DP1.4a×3 |
スロットサイズ | 2スロット |
消費電力(TBS) | 115W |
補助電源 | 8ピン×1 |
価格 | 48,380円 |
ミドルクラスに位置するRTX 4060。
ヴァロラントやフォートナイトなど軽いゲームなら200fpsを出せます。
シングルファンのコンパクト設計のため、mini-ITXマザーでも配置OK。
4Kなど超解像度ではフレームレートが低いため、フルHD環境でゲームを遊びたい人におすすめです。
省電力なのも嬉しいポイント!
メモリ|Gigastone デスクトップPC用メモリ DDR4 8GBx2枚
ブランド | Gigastone |
メモリサイズ | 8GB×2枚 |
RAMメモリ | DDR4 |
速度 | 2666MHz |
価格 | 4,980円 |
5000円以下で買えるGigastone DDR4メモリ。
コスパに優れつつ、最新のプラットフォームに対応しています。
メーカー保証付きなので、初めて自作する人も安心。
デメリットは最新モデルと比べると遅いですが、体感できる遅さは感じません。
コスパを最優先する人におすすめのメモリです!
ストレージ|SEKC SSD 512GB NVMe M.2 2280
ブランド | SEKC |
容量 | 512GB |
インターフェース | PCIe Gen3×4 |
最大読込速度 | 最大1700MB/秒 |
最大書込速度 | 最大1500MB/秒 |
4KBランダム最大読込 | 200,000 IOPS |
4KBランダム最大書込 | 310,000 IOPS |
消費電力 | 3.5W |
価格 | 4,552円 |
ストレージは低価格で購入できるSEKC SSD 512GB NVMe M.2 2280がおすすめ。
最大読込速度はSATA SSDの2倍にあたる1,700MB/秒。
前規格のGen3.0規格になりますが、Ryzen5 5500のPCIeが3.0対応なので問題ありません。
とはいえゲームを多く遊ぶなら512GBだと少ないので、予算があるなら1TB以上の容量を推奨します。
システム用のストレージにしてゲーム保存用のHDDを増設しても安く済みます!
電源|MSI MAG A650BNL 80 PLUS BRONZE 650W
ブランド | MSI |
フォームファクタ | ATX12V、ATX |
ワット数 | 600W |
変換効率 | 80PLUS STANDARD |
冷却方法 | 空冷 |
価格 | 6,545円 |
電源ユニットは各パーツの最大消費電力の1.2倍から2倍の容量を選ぶのがおすすめです。
今回のパーツから計算すると
Ryzen5 5500 | 65W |
Radeon RX6600 | 215W |
マザボ・SSD・メモリ | 約30W |
合計 | 310W |
310Wの1.2倍が375W、2倍で620W。
正直2倍の容量は過剰気味ですが将来性を考慮して650WあればCPUのアップデート等でも問題ありません。
コスパを優先するなら、MSI MAG A650BNL 80 PLUS BRONZE 650WがAmazonで最安値で販売しています。
重いゲームを遊ばばい人は500Wでも問題ありませんので、価格で判断しましょう。
価格と遊ぶゲームなどから選びましょう!
PCケース|Thermaltake Versa H17
ブランド | Thermaltake |
マザーボードの互換性 | Micro ATX、Mini ITX |
サイズ | 幅205mm×高さ400mm×奥行423mm |
付属ケースファン | 背面:120mm×1 |
搭載可能ファン | 背面:120mm × 1 前面:140mm / 120mm × 3 背面:120mm × 1 |
重さ | 約4.5Kg |
I/Oポート | USB3.0×1、USB2.0×2、マイク、ヘッドホン |
対応電源 | ATX 12V |
対応GPU | 最大350mm(前面ファン非搭載時) |
対応CPUクーラー | 前項155mm |
価格 | 3,770円 |
3,000円台で買えるThermaltake Versa H17。
コンパクトでシンプルなデザインはインテリアとしても活用でき、置き場所に困りません。
280mm水冷ラジエーターも搭載可能で、拡張に優れたPCケース。
アルミ素材のため高級感は感じませんが、安く買えることから初めての自作でも傷を恐れず組めるケースです。
予算とデザインから好みのモデルを選ぶと満足度が上がります!
OS|Windows11/Windows10共通 日本語版 (Home)DSP版
Windows11 を安く買いたいならDSP版がおすすめ。
DSPとはデリバリー・サービス・パートナーの略で、USBメモリなどPCパーツと一緒に購入すると利用できるライセンスです。
PC1台のみに適用されるライセンスになるため、複数のPCで使用できません。
BTOショップの最安値モデルと比較
BTOショップのコスパモデルと比較します。
製品名 | メーカー | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
Pasofoxおすすめ自作PC | Amazonから購入 | Ryzen5 5500 | RTX4060 | 16GB | NVMe 512GB | 99,051円 |
GALLERIA RM5R-G50 | ドスパラ | Ryzen5 4500 | GTX1650 | 16GB | NVMe 500GB | 110,980円 |
NEXTGEAR JG-A5A60 | マウス | Ryzen5 4500 | RX7600 | 16GB | NVMe 1TB | 124,800円 |
iiyama LEVEL-M1P5-R45-LA1X-WHITE | パソコン工房 | Ryzen5 4500 | RTX3050 | 16GB | NVMe 500GB | 115,200円 |
G-GEAR GA5A-D230BN/CP1 SSD1TB | ツクモ | Ryzen5 5600X | RTX4060 | 16GB | NVMe 1TB | 139,980円 |
arkhive Gaming Custom GC-A5R66M AG-AR6B55MRN6-ZT3 | ark | Ryzen5 5600 | RX6600 | 16GB | NVMe 1TB | 108,000円 |
SR-ar5-5460M/S7/W11 | パソコンショップセブン | Ryzen5 7600 | 内臓グラフィックス | 16GB | NVMe 1TB | 129,800円 |
BTOショップの安価モデルと比較すると、価格だけみれば自作で組んだ方が安いです。
ドスパラやパソコン工房も格安ゲーミングPCを販売していますが、GPU性能がRTX4060よりも低いエントリーモデル。
ツクモは現行のRTX4060を搭載したモデルですが、約14万します。
価格をなるべく抑えたい人は自作PCがおすすめです。
10万円以下自作ゲーミングPCのメリットとデメリット
10万円以下自作ゲーミングPCのメリットとデメリットについて解説します。
10万円以下自作ゲーミングPCのメリット
メリットは以下3点
- BTOショップの最安値PCより安い
- RTX4060を搭載しているのでミドルクラスの性能がある
- フルHD環境ならFPS・MMORPG選ばず遊べる
BTOショップの安価モデルよりも安く、ミドルクラスの性能があります。
フルHDならタイトルを選ばすに遊べ、フレームレートも高いまま安定。
ヴァロラント・フォートナイトなど軽めのゲームなら人気タイトルでも300fps以上でプレイできます。
重いゲームの代表タイトルCyberpunk2077では平均60から70fpsですが、アップスケーリング機能DLSS3.0を使用すると100fpsで安定。
4K環境では性能が足りませんが、フルHD解像度ならタイトルを選ばず遊べる性能があります。
10万円以下自作ゲーミングPCのデメリット
デメリットは以下3点
- 拡張性がない
- 4Kで遊ぶには性能不足
- Ryzen5 5000がボトルネックになることがある
今回は「安く動く」をテーマにしているため、拡張性がありません。
将来的にアップグレードを考えている人はマザーボードをB550を選びましょう。
GPUの強化も考えたい人は電源を750W以上にしておくと安心。
10万円以下自作ゲーミングPCで気を付けたいことは、CPUの性能不足によるボトルネック。
ゲームによってはGPUの性能を引き出せず、フレームレートが落ちます。
しかし、今回はコストを最優先に考えているため、安く動かせることを目的としています。
フレームレートを優先させたい人はRyzen7 5700X3Dがおすすめです。
10万円以下自作ゲーミングPCまとめ
本記事では10万円以下で組める自作ゲーミングPCのパーツについて紹介しました。
Amazonですべて揃えられるため、気軽に購入できます。
BTOショップの最安値モデルよりも安く済ませられますが、自分で組む必要があるので自身がない人はBTOメーカーのゲーミングPCを選びましょう。
安く動かすことを目的としているため、CPUのボトルネックが気になる人は予算を上げて適したパーツを選んでください。
予算や用途によって選ぶパーツを決めましょう。
また、Pasofoxブログでは自作ゲーミングPCに必要なパーツの選び方についても紹介していますので、参考にしてください。